液体窒素の性質 

 ☆液体窒素は低温の液体で温度は-196℃(無色透明)。
 ☆直接ガラスやプラスチックの容器にそそぐと容器が割れてしまします。
 ☆液体窒素を入れるには特殊な専用ガラス、金属の容器が必要です。
 ☆液体窒素を容器にそそぐと激しく沸騰し、気化します。
 ☆凍りついたホースや容器は素手で触らず、革手袋を使用する。
 ☆密室や換気の悪い部屋で大量に使用すると酸欠を起こし死亡する恐れがあります。
 ☆液体窒素にある程度触れると凍傷になります。


 液体窒素の汲み出し方法 

☆汲出し時、何か異変があった場合はすぐに放出弁を開け、保圧弁を閉めて指導教員または藤井佳子教授
 (内4115)または栗木職員(内4166)に連絡して、指示を仰ぐこと。
☆汲出し作業に不安がある場合は、上記教員または、職員に指導を仰ぐこと。


☆汲出す前の諸注意
 1)液体窒素の汲み出しは、講習または指導を受けた者(特定者)に限定します。
 2)液体窒素の配布場所は、施錠可能、換気設備があり、責任者が常時チェックできる場所とするために、2号
   館1階の液体窒素分配室とします。特定者には、開錠方法をお知らせします。
 3)液体窒素を汲み出す容器は、液体窒素専用容器とします。ポットなどは使用しないで下さい。
 4)50リットル以上の大口利用者で、液体窒素容器を研究室に持って行く場合は、該当する研究室の教員が責任
   を持って管理して下さい。

☆汲出し方法(50リットル以上の容器からの汲出し)
 1)持参した容器に取出しホース(フレキシブル金属製)を入れる。
 2)液体取出し弁(取出しホースの付いた弁)を完全に開ける。
 3)放出弁(何も付いていない弁)を完全に閉める。(強く閉める必要はない。)
 4)保圧弁(昇圧弁:容器と銅管で結ばれている弁)を少しずつ開け、容器内の気圧を上げる。ただし、最大
   0.03MPaとする。(容器内に液体窒素が少ないと保圧弁を回してもすぐに気圧は上がらない。)
 5)液体窒素が容器よりあふれたら、あわてず放出弁を完全に開ける。気圧計がゼロになる。
 6)保圧弁(昇圧弁)を完全に閉める。
 7)液体取出し弁を完全に閉める。梅雨の時期、凍りついて閉まらない時があるが、解けてから閉める。
 8)取出しホースを持参した容器より抜き、ノートに必要事項を記載する。この時、凍りついたホースに触れる
   場合は備え付けの革手袋を使用すること。

取り出し弁 放出弁 保圧弁 圧力計
  取出し弁とホース       放出弁       保圧弁(昇圧弁)       気圧計

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 液体窒素の運搬方法 

☆運搬は台車(手押し車)などを使用し、容器が転倒しないようにロープなどで台車に固定する。

 ☆運搬中は容器に振動をなるべく与えないよう慎重にゆっくり、スムースに台車を移動する。

 ☆エレベータで台車や容器を運ぶ場合は、容器や台車が昇降中移動しないように滑り止めなどで固定し、エレベ
  ータ内は無人で昇降させること。この時、途中の階で人が乗らないよう各階のエレベータ前に人員を配置する
  こと。これは、途中で容器が横転したり、地震などでエレベータが止まったとき内部が酸欠になる恐れがある
  ためです。(空容器は除きます。)


 液体窒素の保管方法 

 ☆液体窒素の容器は施錠が掛り、常時換気している設備がある部屋の出入り口に施錠して保管する。(空容器は
  除く。)

 ☆保管している出入り口の鍵は教員が責任を持って管理する。

 ☆容器の放出弁は液体窒素の汲出し時以外は常に開けておく。

 ☆容器が転倒しないように壁などにロープなどで固定する。