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自由研究テーマ2015(ゲンゴロウの観察)Free-theme

  • 研究の目的等
○報告書(2016年4月報告)
   走査型電子顕微鏡によるハイイロゲンゴロウの体の構造観察
      ~剥がれにくく、剥がれやすい吸盤の考察~

○研究者 
 浴井 栞(えきい しおり)(生物地球学部1年)

○目 的
 研究では、走査型電子顕微鏡でハイイロゲンゴロウの体の構造を詳しく観察したいと思っております。ハイイロゲンゴロウは 他のゲンゴロウとは特異な行動をするためその体にはその行動を起こすための特異な構造がないか観察したい。また他のゲンゴロウに比べて定住性がないの でオスとメスが出出会いにくいのではないか、パッと見でオスとメスの違いがあまり見られないが、細部を調べると何か違いが見られるか(ナミゲンゴロウの雌 雄は上翅の溝の有無で分かる)、さらにフェロモンなどを使用しているとしたら感覚子にも違いがあるか(雌雄や他の種)なども調べたい。そのためまずハ イイロゲンゴロウを観察し、体の構造や雌雄の違いなどを観察したい。他種との比較は、中学生時代に撮影した写真をもとに比較し、できれば新たに他種の ゲンゴロウを観察したい。(浴井 栞)

○指導教職員
・サンプル作成 船本 利春 (総合機器センター)
・走査型電子顕微鏡 福原 実(バイオ・応用化学科)



  • 1日目 サンプルの洗浄と乾燥(総合機器センター:2015.11.06)

ミイラ化したサンプルを小瓶に入れ、アセトンで3回洗浄。洗浄には超音波洗浄機を使用しました。

サンプルとなるのはこの3匹。。。


  • 2日目 サンプルの試料台への固定と金蒸着・走査電子顕微鏡観察(2015.11.09)

まずは、試料台に貼ったサンプルに金コーティング(スパッタリング):導電性のない試料を電子顕微鏡で観察するには表面を金属でコーティングする必要があります。紫色のコロナが金粒子が飛んでいる証拠。。とてもきれいです。(^^) 


いよいよ、走査型電子顕微鏡で観察。。 バイオ・応用化学科の福原先生に写真を撮っていただきました。忙しいところありがとうございました。m(__)m


メスの頭部。。 少し、キモイかも。。 (゚゚;)


オスの前足。ボチボチあるのは吸盤。で。交尾の時、雌に乗って落ちないためらしい。。タコの吸盤みたいでした。


オスの中足。。 関節部に毛がたくさん生えています。泳ぐときに必要らしい。。。


本日は、時間がないためここまでです。次回は再度、サンプルを作成して浴井さんが電子顕微鏡で写真撮影に挑戦です。
☆☆ こうご期待 !! ☆☆


  • 3日目 サンプルの再製作(2015.11.27)

本日は、第2回目の試料製作です。前回、試料を洗浄後、自宅に持ち帰り試料台にサンプルを固定しました。が。。自宅と大学・センターの運搬途中に試料が破損。。。(@_@;) 今回は、試料を試料台に固定するまでセンターで。Good !  3時間かかりましたが上手にできました。
次回は、12月11日に金蒸着とSEM観察です。p(^^)q







  • 4日目 サンプルの金蒸着とSEM観察(2015.12.11)

2週間かけてサンプルをデシケータの中で十分乾燥させました。金スパッタリングを行い、いざ、27号館1階SEM室へ。福原先生にご指導いただき、いよいよ、本日、SEMデビュー。。


どうですか? 約1時間の指導で好きな箇所の写真が撮れるように。。。


以下は浴井さんが一人でサンプルの位置決めをし、撮影、データ保存後、船本へメールで送付された写真です。6時間くらい一人でSEM観察していました。。。凄い!!

オス下唇ひげ


オス左前脚


メス後ろ脚


《浴井さんの感想》
今 回、工学部の福原先生のご指導のもと初めて自分で走査型電子顕微鏡を操作させていただいた。先生に教えていただいき、コントラストと明るさを変えて画像が 鮮明に見えるように調節する必要があると分かった。しかしこの調節が、経験のない私にはとても難しく、感覚がつかめず大変だった。次回の観察ではより見や すい画像を得られるよう努力したい。


  • 5日目 続SEM観察(2016.01.8)

6時間ほど一人で観察しました。撮り残したサンプルがあったため、2月29日に再度観察することになりました。

 

 

  • 6日目(最終日) 続々SEM観察(2016.02.29)
  • 浴井さん一人で7時間、電子顕微鏡を観察していました。脱帽です。。。

    複眼です。たくさんの個眼が集まっているのがわかります。 (浴井)

    メスの前足です。オスの前脚には吸盤がありますが、メスの前脚には吸盤がありません。(浴井)

    上翅です。ツルツルに見えた上翅にも、細かい毛が生えていたことがわかりました。(浴井)


    《 感 想 》
     何度か走査型電子顕微鏡を用いて観察・撮影をさせていただき、ハイイロゲンゴロウの体のさまざまな構造を観察でき、新たな発見もあった。甲 虫であるハイイロゲンゴロウのツルツルに見えた上翅にも実際は細かな毛が生えており、驚いた。観察中にはどの向きで試料が試料台に固定されているのか分か らなくなることもあったので、試料を固定する際には細心の注意が必要だと感じた。観察を重ねるごとに、表面だけではなく内側や側面の構造がどうなっている のかも気になったので、カミソリで切って断面を見ようとしたり接着剤を用いたりして試料台への固定の仕方などを工夫した。しかしうまく見えない部分も多 かったので、今後このような機会を頂けたときには狙った部分が観察できるように、技術や知識を高めていきたい。 (浴井)

    《 最後に 》
     今回も走査型電子顕微鏡の取扱に関し、バイオ・応用化学科の福原先生にご指導をいただきました。親切、丁寧に指導していただき誠にありがとうございました。また、浴井さんにおいては、小学生の頃よりゲンゴロウに興味を持ち、大学1年生になった今でもその探究心を忘れず研究・観察に力を注いでいる姿に大変に感銘を受けました。今後も総合機器センターでは、このような「自由研究テーマ」の募集と実施を可能な限り続けていきたいと思います。是非、また、機会があれば応募いただければ幸いです。ありがとうございました。(船本)

    《報告書》
     いや~。。感動です。浴井さんが今回の自由研究テーマをまとめました。とても、大学1年生とは思えない報告書です。将来がとても楽しみです。皆さんも是非、ご覧ください。

      走査型電子顕微鏡によるハイイロゲンゴロウの体の構造観察 <==クリック
         ~剥がれにくく、剥がれやすい吸盤の考察~
        岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科 浴井栞

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