核磁気共鳴装置
概 要
LNM-LA500


LNM-LA300

有機溶媒あるいは水に溶解した有機化合物の主に水素核、炭素核を測定することが可能なFT NMR装置。超伝導マグネット中に置かれたサンプルに電磁波を照射し、サンプルから発せられる電磁波をフーリエ変換することで、有機化合物に含まれる観測核の化学的な環境の違いを調べることができる。一次元NMRと二次元NMRの測定が可能。液体窒素を用いれば、低温測定もできる。また、強力なマグネットを持つことから通常は測定が困難なアセチレン炭素や4級炭素の測定も可能である。
性能 特徴

NMR 核磁気共鳴装置

 日本電子製 LNM-LA500およびLNM-LA300
  基準磁場 11.74および7.05テスラ
  基準周波数 1 H 500および300MHz
13 C 125および75MHz
 有機化合物の構造解析

利用申し合わせ

【JNM-LA 500, 300核磁気共鳴装置 機器使用申し合わせ】

【管理責任者】:化学科(現在は米光:交代することもある)

【維持管理】液体窒素の充填等,装置の維持管理に必要な作業は22号館の利用グルー
プが分担して行なう.ヘリウム充墳は日本電子データムの技術者に依頼する。

【予約方法】
1)全時間予約制とし、オンラインで予約を行う(予約用サーバーは大寺研が管理)。
予約装置の不調等によりオンライン予約ができない場合にはNMR室の扉に張った予約
表で代用する。
2)長時間測定はできるだけ深夜や早朝、休祝日を利用する。
3)不必要に長い時間を予約しない。

【利用資格】
ライセンス試験に合格した院生、研究員、および教員が特に認めた4年生。

年度始めに管理者(折田)より安全に関する諸注意を受けた後、ライセンス保持者と
測定練習を行う。ライセンス試験は各研究室のライセンス取得済みの教員あるいは管
理者の立ち会いの下で行い、プロトン測定が10分程度で出来るようになればライセ
ンスを与える。

ライセンス試験の主なチェック事項
1.安全なサンプルセット。
2.フーリエ変換パラメーターの設定。
3.位相合わせ
4.ケミカルシフト基準値の設定と適切なリダクションデータの書き出し。
5.マニュアル操作による積分範囲の設定と位相補正。
6.適切なプリントアウト。
7.測定後のエアードライヤーからの水抜き。

【使用料金】別途に定め、使用時間に応じて課金する。

【消耗品】管理者がまとめて購入するので、早めに報告する。

【機器室清掃】大寺研究室の院生が責任もって週に1回行う。

【使用記録】測定後は使用ノートに、測定時間、検体数を記入する。また、その日一
番に測定した者は、液体ヘリウム・液体窒素の残量も記録すること。

【トラブル・事故への対応】測定中のトラブルや機器の不調は管理者(折田)に連絡
する。

【その他、問題発生時の処理】ユーザー会議で決定する。

【現在のユーザーグループ】
工学部応用化学科:大寺研究室、野上研究室、冨永研究室
理学部化学科:豊田研究室、戸田研究室、米光研究室、山田研究室
理学部生物化学科:野崎研究室、大平研究室

【その他の注意点】
1)心臓ぺ一スメーカーを使用している人の入室を禁止する
2)飲食禁止。
3)スリッパにはきかえて入室する。
4)部屋の入り口で時計、財布、磁気カード、鍵等はポケットから出しておく。
5)ライセンスを所持しない学生を同伴する時には特に注意する。