レーザーラマン分光計Raman Microscope
概 要
ラマン分光は赤外分光と共に広く応用されている振動分光法であり,結晶や分子の局所構造解析手段として繁用されている。両者は相補的な情報を与えるため併用されることも多いが,ラマン分光では赤外分光で障害となる水分が問題とならないことやミクロメートル領域の空間分割測定が可能であるため,生体試料のin vitro測定や岩石のような不均一試料の非破壊分析には特に有用である。スペクトルは試料の整形等を行うことなく測定できるので,未知試料の分析にはラマン分光を優先することを勧める。本装置は波長校正等の光学調整作業が自動化されており,未経験者でも容易に有効なデータを取得することが可能である。
名称(略称) | 顕微ラマン分光分析装置(Micro-Raman) |
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型番(メーカー) | Nicolet Almega XR Dispersive Raman Spectrometer (サーモフィッシャサイエンス社製) |
励起波長 | 623nm 532nm |
測定波数領域 | 100―4000 cm-1 |
分解能 | 2 cm-1 |
その他 | 偏光子・検光子ユニット非搭載 |
設置場所 | C3号館2階⑧室 |
機器責任者 | 理学部 基礎理学科 新原 隆史 |
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