質量分析計
概 要Outline
高分解能質量分析装置は,有機化合物の質量数を測定する分析装置である。イオン源でイオン化した試料を,磁場を利用してイオンの電荷に対する質量比(m/e)に応じて分離することにより,試料の質量数を直接求めることができる。この値から,分子量,元素組成など有機化合物の基本的な物性データを算出することができる。また,同時に観測されるフラグメントイオンの質量数から,分子の部分構造を明らかにすることもできる。質量分析装置は極微量(p molオーダー)のサンプルで質量数が測定できることから,微量に存在する環境汚染物質や生体内の代謝物などの同定にも利用されている。本装置では,EI, CI, FAB法などのイオン化法が適用できるため,幅広い有機化合物の分子量測定に利用できる。性 能Performane
名称(略称) | 質量分析計(HR-MS) |
型番(メーカー) | JMS-700 (日本電子) |
分解能 | 60,000 |
感度 | S/N 400以上 (EIモード:メチルステアレート200pg) |
質量範囲 | 2,400ダルトン以上(加速電圧10KV)、 24,000(加速電圧1kV) |
イオン化法 | EI. CI. FAB法 |
サンプル導入法 | ガスクロマトグラフ, 直接導入, LCmass, TLC |
設置場所 | C3号館2階⑭室 |
機器責任者 | 化学科 岩永哲夫 |
お問い合わせ | お問い合わせフォームより24時間受付中です お電話による問合わせ:直086-256-8473 内3242 |